詐欺的商法への対策 ~悪徳保安サービスへの対応~

今年3月に注意喚起の為に掲載した、詐欺まがいの分電盤清掃業者についてでありますが、いまだ被害に遭われている企業が多い様です。

今回はこの多発事案について、再度注意して頂きたく当社が対応した事案の内容ついて詳細に掲載します。

 

事案内容

当社顧問契約先企業の事業所にて、『保安サービス』を名乗る男らが訪問し、パート従業員女性に対し、あたかも正規業者であるかのような口振りで「分電盤の清掃に参りました。今から作業に入りますので書類にサインお願いします。」等と言ってサインをさせ、30分ほどで作業を終えた後、その場で約10万円を支払うよう求めてきた。

 

困惑したパート従業員女性はすぐに上司に報告したところ、そんな業者に依頼した覚えは無いとし、支払いを拒絶した。しかし男らは逆上し「ちゃんと契約書にもサイン貰っとるし書面の初めにもクーリングオフは出来んと書いとるやろ」等と言って全く引かず居座る為、警察に対応要請したが民事不介入にて対応しきれず、また弁護士に相談するも契約書の通り、事業者間同士のクーリングオフは出来ないから支払うべきとの見解であった。

 

その後、顧問である当社へ連絡があり、対応を要請された。

 

当社担当者が事の経緯を細かく聴き取ったところ、男らは予めその事業所に分電盤が何カ所あるのか勝手に見回って確認しており、話し方も支払い要求をしてくるまでは猫なで声で、これまで何度も来訪しているかのような口振りであったため、このような悪徳な者とは思いもせず、『いつもの業者さん』という風に思いサインをしてしまったとの事。

 

また、男らが用意していた契約書には、内容の冒頭から『クーリングオフは適用外』である事や『法的な警告文』が記載されており、一見、素人からすると従わざるを得ないようなものであった。

 

当社担当者が、『保安サービス』を名乗る業者の男と話をすると、あたかも自分たちが被害者であるかのような口振りで、業務の正当性やクーリングオフは適用外であることをしきりに訴え説得にかかってきたが、サインをしたのは決裁権の無いパート従業員であること、作業内容や料金に関する事前説明が無かった事、何よりあたかも以前より契約していたかのように思わせる詐欺的手口である事を理由に支払いを拒絶。

 

すると今度は当社の事を部外者であるから介入するなと反抗してきた為、顧問として話していると伝え再度拒絶。

 

当該企業からはお金が貰えないとわかると、今度は「サインをしたパートの○○さんに請求さしてもらいますわ。仕事場がわかっとるから家もすぐわかるしのー。」等という、脅しめいた発言をした為、こちらもその発言に対して強く警告し、『保安サービス』という組織について探るように聴き取っていると、話をごまかすような事を言い、また来ると言って立ち去った。

 

しかし、その時点で、当該企業からはお金を取れないと認識したのか、その後の被害は今のところ、発生していない。

 

男らに聴き取りをする中で、業者を装った暴力団組員もしくは関係者でないかと訊くと、男らは暴対法や暴排条例でこれだけ厳しく取り締まられているんだから「ヤクザなわけがない」という旨の事を言っていたが、

 

  • 取り締まりについて細かく知っている事、
  • 法律とその抜け穴を武器に警察も介入しにくい請求行為、
  • 要求が通らないとなると脅しとも受け取れる発言をすること等から、

 

暴力団に関係するものであることは間違いないと思われ、むしろそれを臭わし要求を呑ませようとしていたとも取れる。

 

 

このような詐欺的行為は、証拠化が難しく、普段から危機管理の教育がなされていなければ引っかかりやすい事案であり、ましてや反社会的な男らから脅迫的な言動をされればほとんどの方が恐怖を覚え屈してしまう事もあるでしょう。

 

当社では同種事案が多発するとともに、その手口が悪質・巧妙化している点に着目し、被害防止策に取り組んでおります。

 

当面の対応としては、

 

  • 顧問として直接交渉する他、
  • 話し合いに際してボディーガードとしての立ち会い、
  • 脅迫等があった場合の防犯カメラの設置やボディーガード

 

を実施する事で安全確保を図ります。

 

一度でも要求に屈してしまうとまた更なる要求を受けることになります。

 

サインしてしまったんだから仕方がない、と泣き寝入りで済ませるのではなく、まずは当社へご相談いただければと思います。(相談無料)